毒親持ちなら痛いほど分かりそう『“隠れビッチ”やってました。』読んでみた
こんにちは、毒っ子です。
私は、自他ともに認める漫画好きです。
3年半ほど月に10〜12冊程度買い続け、現在LINE漫画とKindleに入ってる漫画数が350冊を超えてしまいました。
漫画を好きになったのは、部屋にこもってひとりで楽しめるからというとんでもなく暗い理由ですが(テレビだと親とリビングで見なきゃいけないからね!)、
今となっては、自分の生活の一部になりつつあります。
そんな漫画好きの私が読んだ漫画を、少しづつ紹介していければと思っています。
初回は、本当につい先日読んだ漫画の紹介です。
『"隠れビッチ"やってました。』
男にチヤホヤされることで自分を満たしていた著者が、本当の自分を取り戻すまでの10年記。あなたの周りにもいるかもしれない“隠れビッチ”の生態をコミカルに描くだけでなく、“隠れビッチ”としてしか生きてこられなかった主人公が、自信のなさやコンプレックス、毒親との関係に必死で向き合う姿を描く。笑えて、苦しくて、やっぱり笑えて、ラストの切なさに身もだえる実話コミックエッセイ。
タイトルがいかにも目を引くこの漫画。
少し前にかなり話題になった、「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」の関連商品として出てきて、初めて知りました。
もちろん、最初はタイトルに引き寄せられて。
どうせ、モテるハウツーが書かれてるんだろうな〜
とか思いながら、別のページに行こうと思ったんですけど。
概要のところに「毒親」という言葉を見つけて、即購入&即読む。
絵もかわいいし、買ってよかったなという内容でした。
では、ここからはネタバレしない程度に内容について。
欠けているものは同じもので埋めなきゃいけない
この漫画の一番のカギは、作者がセックス目的のリアル"ビッチ"ではなく
とにかく人からちやほやされたい!
と思って、"ビッチ"をしていることだと思います。
実際に、言い寄られてもセックスの前に逃げるということが書かれていました。
作者の父親は、DV男だったようです。父に暴力を振るわれる母を見て育ち、親からの歪んだ愛情を受けた結果、
愛に飢えてしまったんだとか。
その飢えを癒すために、異性からの好意を得る"ビッチ"の道へ進むのです。
「承認欲求を満たしたい」という気持ちは、毒親持ちだと痛いほどわかる気がします。
愛情を十分に受けずに育つと、自然と
「自分はこの世に必要とされてないんじゃないか」
と思ってしまいます。
そして、必要とされるために、
「誰かに褒められて、認めてもらわなきゃ!」
という思考に至る。
そのアウトプットが、作者のように異性だったり
私のように仕事や勉強だったり。
しかし、承認欲求が一度満たされただけでは、すべては解決しないんです。
持続しないと、またすぐに乾いて飢えてしまう。
筆者がこのループから苦労して抜け出した様が、最後に心打たれました。
結局、欠けているものは、同じもので埋めるしかないんだなあ、としみじみしました。
感想まとめ
私はまだ承認欲求のループから抜け出せてません。
そんな自分にとっては、こうやって前向きに進んでいけばいいんだと勇気付けられるような内容でした。
毒親持ちだけでなく、人間関係でなんらかの不安をお持ちの方には、
少なからず響く内容だと思います。
特に人間関係の不安がない人も
周りにいる不安を持った人の思考回路が覗けるようで、学ぶものは大きいはずです。
あと、なにより暗い内容を扱ったマンガなのにスカッとする。
人を傷つけないのに、吠えたり暴れたりしたシーンが多いからかも。
ギャグも随所にあって読みやすいです。
ということで、初めてのマンガ感想文は以上で締めくくり!
文中に出てきた「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」も、もちろん購入&読破済みなので、いつかレビューをしたいと思います。
では、またお待ちください!